全粒粉や玄米、そして雑穀など精製のいない全粒穀物(ホールグレイン)は栄養価が高く健康に良いと言いますが、糖尿病や長生きにも良いという素晴らしいお知らせです。
全粒穀物とは?
全粒穀物とは加工度の低い、ほぼ自然のままの穀物のことをさし、例えば以下のような穀物の種類があります。
- オートミール
- 蕎麦
- 小麦胚芽
- ふすま
- 玄米
- キノア
- キビ
- アワ など
現代の欧米化された食生活が増える中で、食物繊維を摂取する機会も減ってきていませんか?
実はこの食物繊維豊富な全粒穀物には不足がちな栄養を補ってくれる素晴らしい救世主の役目があるというのです。
ではどういった効果があるのかチェックしていきましょう。
全粒穀物で不足しがちな栄養素を
全粒穀物は外皮や胚乳を含めて小麦を丸ごと粉にした全粒粉を使ったパンなどに加工して食べられているのはよくご存知だでしょう。
日本では玄米や雑穀を混ぜて炊いたご飯やそばなどがありますのでそういった工夫をした食事はやはり悪くはないのだそう。
小麦を加工すると栄養価が半減?
小麦の栄養成分は外皮、胚乳、胚芽に含まれているのですが、小麦粉に精製加工すると、胚乳だけが残り外皮や胚芽がとり除かれてしまうことを知っていますか?。
日々広く食べられている精製加工された小麦粉では、その工程でビタミンやミネラルの半分以上と、食物繊維のほとんどが失われてしまうのです。
全粒穀物でビタミン豊富で悪玉コレステロール酸化防止にな
小麦胚芽は以下の栄養価が高いです。
- タンパク質
- 脂質
- ビタミン
- ミネラル
- 食物繊維
特に、ビタミンB、ビタミンEが多く含まれ、ビタミンEには抗酸化作用があり、活性酸素の働きを抑えて、悪玉コレステロールの酸化を防ぐ作用があるといいます。
またアメリカの研究チームが心臓病や糖尿病との関連性についても公表した素晴らしいデータも出てきたのです。
心臓病や糖尿病のリスクが低下
ハーバード公衆衛生大学院の研究情報は以下です。
研究期間:米国で1984~2010年
研究対象:「看護師の健康調査」(NHS)に参加した7万4,000人の女性、
1986~2010年に行われた「医療従事者追跡調査」(HPFS)に参加した4万4,000人の男性。
研究内容:
全粒穀物の摂取と死亡リスクとの関連性を調べたというものです。
研究結果:
期間中に2万7,000人が死亡したのですが、全粒穀物を1日28g以上食べる人の死亡率は全粒穀物をほとんど食べない人より5%低かったというのです。
中でも、心筋梗塞や心臓発作などの心血管疾患で死ぬリスクが9%も低かったというデータとなったのですが、癌による死亡リスクは変わらなかったのだそう。
では次ページにて、お米好きな日本人には気になる玄米と糖尿病の関係についてご紹介します。